「脳」と「腸」の深〜い関係。知っていますか?

「脳腸相関」とは

ストレスがあるとお腹が痛くなる、便秘だと一日中気分が晴れない、そんな経験ありませんか?

「脳」と「腸」は身体中にはりめぐらされたネットワーク(自律神経系、内分泌系、免疫系)を通じて、常に情報交換をしています。「脳→腸」「腸→脳」双方向的に影響を及ぼしていることが「相関」と言われる理由、これが「脳腸相関」です。

「脳腸相関」のメカニズム

「脳」がストレスや不安を感じると、脳の中の視床下部、下垂体からホルモンを介して情報が伝達され、副腎でコルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌されます。これがストレスに対して様々な生体反応を引き起こします。

これを受けて「腸」では、腸管の運動や内臓知覚に関係するセロトニンなどのホルモンが影響を受け、消化管の運動や内臓の知覚に異常をきたします。

このように「脳」で受けたストレスが「腸」へ伝わり「腸」の機能に影響を及ぼすのです。逆に「腸」で起きた不快感や痛み、機能低下は「脳」へ伝えられ、脳内の情報処理能力に影響を与えることがわかっています。

また「脳」でのストレスが「腸」へ伝達すると、腸内細菌叢(腸内フローラ)が変化し、病原性が高まると言われています。腸内の善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスを崩し、便秘や下痢、免疫力の低下を招きます。

「腸」は、副交感神経が優位になったときに活発に動き、消化がすすみますが、「脳」がストレスを感じると、交感神経が優位になりお腹が空いているのに食欲がなくなったり、逆にストレス食いをすると、消化がすすまず胃もたれを起こしたりします。

「脳」と「腸」
お互いの状態は連鎖し合い悪循環になり、身体の不調を引き起こすのです。

原因不明な身体の不調

「脳」のストレスが「腸」へ伝達された結果におきる胃腸の不快感や痛みは、病院で検査をしても、これといった異常が見つかりません。なぜなら内蔵自体に病気はないからです。

胃痛、胃もたれ感を特徴とする「機能性ディスペプシア」腹痛、下痢、便秘を特徴とする「過敏性腸症候群」などと診断されます。

ストレスが多様化した現代、このような症状を持つ人々は、人口の10〜15%いるのではないかと推定されています。10人に1人は、これらの症状で苦しんでいると考えると、とても身近な問題に感じます。

心理的、身体的なストレスが、「脳腸相関」で伝達した結果、消化管運動の障害、内蔵の知覚過敏、頭痛、めまい、耳鳴り、不安感やうつ症状というさまざまな症状を伴って、原因不明の体調不良となっているのです。

消化器官の異常はストレスのバロメータ

ストレスの多い現代では、ストレスにさらされていることすら気づきにくくなっています。何でもストレスのせいにしてはいけないなどと思って我慢をするうちに、身体からのサインを見逃して、症状は慢性化してしまいます。

身体は正直です。特に「胃や腸」は正直者です。ストレスがあるとすぐに知らせてくれるありがたい存在です。原因不明の消化器官の不調は、ストレスのバロメータ。慢性化する前に、ゆっくりと休息できる時間をつくり、身体を労ってあげましょう。

「池袋 自律神経専門サロン 結」 では、原因不明のお身体の不調に対応しております。病院へ行ったけど原因がわからない、何となく身体がだるい、薬が効かないなどのお悩みのご相談、承っております。

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それではまた次の記事でお会いしましょう!! 
木村ふみ

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