頭痛や不眠・・「頭部内熱」が自律神経を乱している!

「頭部内熱」っていったい何?

簡単にいうと「頭部内熱」=「脳のオーバーヒート」です。身体にこもる熱(うつ熱)が頭部内に発生した状態のことをいいます。

風邪をひくと身体の免疫機能がはたらき「熱」をだして体内から細菌を追い出そうとします。うまくいけば、熱は下がり風邪の症状は治まります。

しかし、体温調節機能がうまく働かず、熱をだし切ることができなかった場合、筋肉や関節などに発散できなかった熱がこもって「うつ熱」となります。

この「うつ熱」が頭部内に集中してこもってしまう状態を「頭部内熱」といいます。

「脳」はとっても熱に弱い!

勉強するときは「頭寒足熱」がよいと昔からよく言われますが、まさに、脳の機能を十分に発揮し、集中力を高めるには「頭を冷やす」ことが重要です。

じつは、人間の体温が他の動物よりも低めに設定されている理由もここにあります。

人間の平均体温は36.5度ですが、犬や猫、猿の体温は37度〜40度です。免疫細胞が最もよく働くのは37.5度。ほんとうなら、もっと高い体温で免疫力を強化したいものです。

しかし、人間は「脳」の機能を守るため、「脳」ファーストで低めの体温をキープしているのです。少しでも体温が上がると「発汗」して熱を放出する。これも人間特有の、体温を調節し「脳」を守るための機能です。

他の動物と比べ、並外れた脳の発達により、言語や文明を生み出してきた人間です。その「脳」はコンピュータと同じように、精密でとても熱に弱いのです。

「頭部内熱」の原因

脳は、体の状況を五感(視覚・聴覚・平衡覚・味覚・嗅覚)を感知し、その情報を元に体を動かしたりコントロールしたりしています。

「脳への入力」と「脳からの出力」の仕組みがうまく循環していると、心身は正常に機能します。しかし現代の生活では、入ってくる情報が過剰になり、出力の仕組みがうまく機能しないことが多いのです。

このように脳の入力と出力のバランスが崩れると、脳は疲弊し「頭部内うつ熱」が生じます。

また、自律神経失調症と併発することが多いのも特徴の一つです。自律神経失調やストレスによる不調と考えられている心身の不調は沢山あります。その中でも多くの場合「頭部内熱」が同時に生じていると考えられます。

  • 情報化社会のストレス
  • スマホ・パソコンの使いすぎ
  • 考え事をやめられない
  • 体温調節機能の低下
  • 自律神経の乱れ

などは「頭部内熱」の大きな原因となります。

情報化社会のストレス

現代では、身体を動かすことなく家の中で、テレビ、スマホ、パソコンから様々な情報を得ることができます。1日で得られる情報量は、江戸時代の1年分とも言われています。情報処理に頭を使いすぎて、脳疲労を起こしています。

また、パソコンやスマホの使用で視覚を酷使しすぎ、目から入る情報が脳にうまく伝達しないことも、脳の疲弊につながっています。

体温調節機能の低下

年齢を重ねると、外気の温度を感知する能力が少しずつ低下します。

また、現代は、冷房や暖房の効いた部屋で過ごすことも多く、汗腺を使う力が弱くなり、汗で熱を発散することができない人が増えています。

その結果、身体の熱を発散することができず、「頭部内熱」の原因となっています。

考え事をやめられない

不安感から、あれこれと先のことを考えてしまったり、問題解決のために頭がいっぱいになることはありませんか?

脳は肉体だけでなく、思考や感情という目に見えないエネルギー的な部分にも影響を与えます。

考えすぎで頭がいっぱいになると、脳疲労から「頭部のうつ熱」を溜め込んでしまいます。

また他にも、ケガや内臓の機能異常といった肉体の問題も「頭部内熱」と因果関係がある場合もあります。このように、 現代人の生活は頭に熱がこもりやすく、その影響で自律神経や心身の不調を引き起こしているのです。

「頭部内熱」の対処法

  • おでこを冷やす
  • 運動
  • 睡眠

この三拍子がしっかりできると「頭部内熱」の緩和につながります。

おでこを冷やす

一番簡単にできる方法として、物理的に「おでこを冷やす」という方法があります。保冷剤を冷蔵庫で冷やしてプヨプヨにし、細長い布でおでこに鉢巻のようにして軽くキュッと縛ります。

夜寝付けない方、仕事中にぼーっとしてしまう方に効果的です。

運動する

次に簡単な方法として、「運動」があります。手足を動かすことで脳に刺激が与えられると同時に、汗腺を刺激し発汗を促すことで身体にこもった熱を放出します。自律神経を整える意味でも、激しい運動よりも、汗ばむ程度の速さでのウォーキングをおすすめします。

睡眠する

最後に、外部からの刺激をシャットアウトして頭や身体を休めることが重要になります。不眠の原因が頭部内熱であることも多いので、先の「おでこを冷やす」「運動をする」を併用したり、入浴や寝る前のデジタルデトックスしたり、リラックスして眠れる環境を整えましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
「池袋 自律神経専門サロン 結」では、自律神経を整える整体で「頭部内熱」を発散します。熱っぽいのに体温は平熱、頭痛薬を飲んでもスッキリしない、などのお悩みのご相談を承っております。

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それではまた、次回の記事でお会いしましょう。
木村ふみ

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